【女性の憧れ】エルメスのバーキンってどんなバッグ?特徴や種類を解説!

持っているだけで一目置かれるブランド【エルメス】。長い年月をかけて確固たる地位とハイブランドとしての礎を築いてきたエルメスは、男女共に愛される世界的ブランドとして、今では知らない人はいないほどの知名度を誇っています。

皆さんはエルメスのバッグと言えば何を思い浮かべるでしょうか?多くの方は【バーキン】と考えるはずです。機能性と造形美をあわせ持つバーキンは、女性なら皆が手に入れたい!と願う憧れのバッグとして常に注目を浴びています。一つでも持っていると、周りから一目置かれる存在になることは間違いありません。エレガントでありながら普段使いも可能なバーキンは、“ハイセンスでありながらたくさん収納出来るバッグ”という女性が嬉しいポイントをしっかり押さえており、とても多くの女性ファンから愛されています。

今回は、エルメスのバーキンの魅力を知っている方も知らない方にも分かりやすくお伝えしていきます。

■バーキンとは

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バーキンは、人気ハイブランドの「エルメス」が生産しているとても希少価値の高いハンドバッグです。気品あるデザインはもちろん、素材の珍しさや質の良さ、日常使いもできる親近感から、大物セレブのみならず一般人にも長い間愛され続けています。バーキンが誕生してから現在に至るまで多くの人にずっと愛され続けているのは、エルメスの商品に対する限りないこだわりがあるからこそ。知られざるバーキンの歴史や魅力を知ると、あなたも虜になるはずです。

・バーキンってどんなバッグ?

かちっとしたフォルムに小ぶりの上品なハンドルがついた女性らしいデザイン、かつハイブランドのラグジュアリー感を忘れていないのがエルメスの【バーキン】。他にはない唯一のデザインや素材、上品なカラーは手に取った人の気分をどこまでも高めてくれます。また時には、超レアなオリジナルデザインのオーダーで自分だけの特別なバーキンが作れることも。そんなバーキンですが、荷物の出し入れを簡単にしてくれる大きな開口部や、たくさんの物が収納できるデザインもまた人気の理由の1つ。特別な日だけでなく、普段使いすることも前提に頑丈に作られているため、どんなシーンにもよく使われています。

そしてバーキンは、サイズ展開が豊富なのも特徴です。最低限の荷物が入る小ぶりのサイズから、A4が入るサイズまでと幅広く、ビジネス用に使う人も少なくありません。日常使いをする場合は特に、バーキン30~35辺りがポピュラーなサイズとして頻繁に使われています。その他のサイズについては、後半で詳しく解説していきます。

ハイブランドのバッグというのもあり、お値段はかなりお高めですが、一生モノとして使い続けることができるのもバーキンの良いところ。エルメスは上質な革製品を中心に扱うブランドとして長い歴史があるので、素材の質やこだわりはピカイチです。商品の信頼性がとても高いため、エルメスマニアになればカラー違いサイズ違いで買われることも多く、その人気ぶりが伺えます。

しかしバーキンは、簡単に手に入るのかと言うとそうではありません。バーキンは、“世界で一番売れているバッグであり世界で一番入手困難なバッグ”と言われています。その理由は、バーキンに限らずエルメスのバッグは全て職人さんの手作業で作られていて、一日に生産される数が限られているからです。いくら人気が高くても生産数を増やすことができないため、バーキンを手に入れるのを心待ちにしている人の方が圧倒的に多いのが現実。ハイブランドとして高い認知を誇りつつ、なかなか手には入れられない希少性も合わさり、多くの女性が憧れるハンドバックとして世界中で知られています。

・バーキンの誕生秘話、歴史

もともとバーキンは、商品として世の中に出る予定は無く、ある人物の為に特別に作られたバッグでした。その人物とは、“ジェーン・バーキン”というイギリスの有名なセレブの1人です。ジェーン・バーキンは、イギリスでは知らない者はいないというくらいの超有名セレブ。彼女は、女優や歌手として活動する多忙な中、たまたま飛行機で乗り合わせたエルメス5代目社長ジャン・ルイ・デュマ・エルメスと出会い、のちに世界的に有名になるバッグの誕生に携わりました。

当時、ジェーン・バーキンのトレードマークでもあるバスケットからは、大量の荷物がこぼれんばかりに溢れだしていました。やや大雑把なところがある彼女は、そのバスケットに入るだけ荷物を詰め込んでいたのです。それを見た5代目エルメス社長デュマ氏は「ポケットの付いたバッグにしたら?」と提案したところ、バーキンは当時すでに人気のあったエルメスのケリーの名を出し「大きなケリーのようなバッグが欲しい」と言いました。他にも「黒い革」「大きく口が開く」等の注文をし、実際に出来上がったのがバーキン40。これをバーキンにプレゼントしたというのがバーキン誕生秘話になります。

本来であればそこでバーキンの歴史は終わりになる予定でした。しかしバーキン製作にかかわった女性スタッフから「私も欲しい」「商品化したほうが良い」との声が多く商品化に踏み切ったのです。もしデュマ氏とバーキンの出会いや、女性スタッフからの切望がなければ、 バーキンは作られることもなく、商品として販売されなかったことでしょう。この奇跡的な2人出会いが、今では世界中で知らない人はいないほど有名なバーキンの誕生へと繋がりました。

ちなみに【バーキン】の名前の元になったジェーン・バーキン自身は自分の名前が至るところで呼ばれているのが嫌だそうです。デュマ氏から“バーキンと名付けて大丈夫か”と確認を取ってもらったものの、ここまで人気になると思っていなかったらしく少し後悔しているんだとか。

・なんで高いの?

元来、高級馬具用品として事業を始めたエルメスは、革製品に対するこだわりはかなりのもの。その証拠にエルメスの革専用保管庫では、365日24時間どんな時でも革にとって最高のコンディションを保てるように整えられた設備もあります。また、エルメスの商品は世界中から質の良い革を取り寄せて商品を作っており、素材の段階でハイクオリティなのも高価な理由の1つです。さらに、エルメスの商品を作っている職人達はすべての工程を手作業で行っているため、生産できる個数にも限りがあります。また、近年の革製品の職人不足で生産数が下がったこともあり、さらに希少価値の高いハンドバックとなりました。

またバーキンは革の素材やサイズによっても値段が大きく変わります。一番安いものでも100万は優に超えるのでお財布と相談しながら好みのバーキンを見つけるのがおすすめです。とはいえバーキンは一生モノの買い物なので少し奮発してでも良いものを手に入れたいですね。

バーキンはいつでも・どこでも・誰でも買えるものではありません。店頭に行っても置いてない事が多く入荷時期も不明。生産数が限られるのでたとえ入荷が決まったとしても店頭に並ぶ前に“常連”や“お得意様”へその情報は流れていきます。基本的に初見のお客様や常連でない方はまず手に入れることが難しいのが現状です。なので日頃からエルメスに通い店員さんと仲良くしておくことが大事になってきます。

■バーキンのサイズの種類は?

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前述のように、バーキンにはサイズ展開があります。小さなものからビジネス用、一泊旅行に行けるサイズまで、幅広く取り扱っています。ワンサイズやサイズ展開の少ないバッグは、いくら素敵でも実用的でなければ徐々に使わなくなってしまうのがネック。一方でバーキンはハイブランドながらもサイズ展開が豊富で、“実用性”に長けているハンドバッグなのです。それではサイズごとにそれぞれの特徴を見ていきましょう。まずは分かりやすいようにサイズの寸法をまとめてみました。

サイズ表記 幅×高さ×奥行

・バーキン25… 25cm × 20cm × 13cm

・バーキン30… 30cm × 22cm × 16cm

・バーキン35… 35cm × 25cm × 18cm

・バーキン40… 40cm × 30cm × 21cm

サイズは全部で4タイプあります。どのサイズも使いやすく人気ですが、主にバーキン30~35あたりがよく選ばれているようです。

次はサイズごとの特徴を紹介していきます。

・バーキン25

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バーキン25はかなり小ぶりで、ちょっとしたお出かけにぴったりのサイズ感です。サイズが小さい分洗練された印象になるので、会食やパーティ、デートなどにおすすめ。小さめサイズであっても携帯や2つ折り財布等の貴重品はしっかり収納することができます。ただ、持ち手が短いので腕を通すことは厳しめです。コンパクトなサイズを活かしてお洋服を目立たせたり、バッグのカラーを印象的に見せながら持つことを楽しめるのがポイント。

・バーキン30

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バーキン30は日本人にも馴染み深く、持っている人が多いサイズです。大きすぎず小さすぎないので、小綺麗なシーンでもカジュアルに日常使いも出来て使い勝手が良いのが特徴。とにかく万能に使えるサイズ感のバーキンが欲しい!と考えている人に真っ先におすすめしたい大きさです。

・バーキン35

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世界的な定番サイズであるのがバーキン35。日本人にはやや大きく感じますが、荷物の多い方やビジネス用に選ばれる方が多いのがこちらのサイズ。A4書類やノートPCが入る容量なので実用性にも優れています。特にビジネスシーンでよく使いたい方はこのサイズがおすすめです。

・バーキン40

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バーキン40は、ジェーン・バーキンがプレゼントされたサイズであり、世界で一番最初に作られたバーキンのサイズでもあります。とにかく大きいので、ビジネスはもちろん1泊の旅行も可能です。ただ、今ではなかなかお目にかかれないサイズのため希少性が高く、また男性人気が高いのも特徴です。

以上がサイズごとの特徴になります。サイズが大きくなるにつれ見た目の印象も変わってきますので、実際に手に取って自分とバッグとのバランスを確かめるとより一層好みのバーキンを見つけることができます。バーキン25は、昨今のミニバッグブームもあり選ばれる方も増えてるそうなので流行を意識してセレクトするのも◎。とにかく無難に長く使えるバーキンを買いたいと考えている方であれば迷わずバーキン30を選ぶことをオススメします。

■バーキンの素材は?

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革製品として圧倒的なクオリティを誇っているのがエルメスです。もちろんその素材の種類は多種多様で好みの素材に出会える確率も高いのでお気に入りのバッグを手に入れることが出来るのがエルメスのバッグの魅力の一つ。大体の素材はバーキンに限らずほとんどのバッグで使用されているので好みの素材とデザインの組み合わせを選ぶことが出来ます。そのたくさんある革素材の中でもバーキンの人気素材をご紹介していきます。

・牛革であるトゴ、ヴォ―エプソン、トリヨンクレマンス、フィヨルド

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雄や雌の仔牛を使った牛革は扱いやすく耐久性に優れているので日常使いであることを謳っているバーキンにとってまさに相性の良い素材です。種類によって質感や重量、モノによっては防水性に優れている牛革もあるので手入れが面倒だと思われている方や雑に扱ってしまうかもといった不安がある方でも安心して持てる素材になっています。

・オーストリッチ、クロコダイルなどの高級素材

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一般的に高級素材と言われるものもバーキンの革素材として使われていますが希少性が高くなかなかお目にかかれるものではありません。特にリザードやヒマラヤといった革になるといくら待つかも分からないほどです。そのため、これらの素材を使ったバーキンは他の革に比べて2~3倍の値段がつくことも当然ながらあります。手に入れることが出来たら一目置かれる存在であることは間違いありません。

・キャンパス素材

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レザーにはない印象を与えてくれるキャンパス素材のバーキンはラフ感とエレガント感が交じり合った絶妙なデザインが魅力的です。キャンパス素材の中でもトワルアッシュが代表的なものとして流通しています。バイカラーのデザインと本革のみのバッグに比べ手入れが楽であり丈夫で軽量なため人気の素材です。

■バーキンにはどんなカラーがある?

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素材と同じくエルメスにはたくさんのカラーが展開されています。カラーも選ぶ革の素材やバッグの種類同様、持っている人の印象を大きく変えます。なのでカラー選びはとても重要です。ここからは、バーキンで人気のカラーを紹介していきます。

・ブラック

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“ファーストエルメス”としても人気の高いブラックは、シーンを選ばず使える万能カラーです。シックにもカジュアルにも活動の幅があるので一つは持っておきたいもの。黒なので汚れや傷が目立ちにくいといった利点もあります。

・エトゥ―プ

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エルメスのカラーでも上位人気のエトゥ―プは甘すぎない軽やかな色味と重くなりすぎないスモーキーさが人気のカラー。大人女子に人気が高く大きなサイズのバーキンを選んでもエトゥ―プカラーをチョイスすれば軽やかに見えます。アンニュイなカラーは年齢を重ねても使える柔らかな色味なので安心して使い続けることができるのも特徴。

・ゴールド

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キャメルカラーのゴールドは定番でもあり革の良さをしっかり感じられるのが魅力です。女性らしさもありフェミニンからカジュアルスタイルまで合わせやすいゴールドはおしゃれ感満載。重すぎないしっかりしたカラーを好む方にオススメです。

・オレンジ

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エルメスカラーのオレンジはエルメスファンなら一つは持っておきたいところ。パキッとしたオレンジカラーは気分も上がり周囲の視線も引き付けられるビタミンカラー。エレガントなエルメスのオレンジは一年通じて使える色味でカジュアルからパーティまで幅広く使えます。普段は挑戦しにくいカラーでもバーキンだと手に取りたくなる魅力がオレンジにはある不思議なカラー。

・ブルー系

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爽やかな水色からダークなネイビーまで幅広いブルー系も人気のカラー。中でもエメラルドのようなブルーとグリーンが混じったカラーは爽やかで選ばれる方が多いです。絶妙な色味の再現がエルメスの魅力なので今まで見た事のないブルー系に出会えるかもしれませんよ。

・ピンク系

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柔らかなさくら色からビビッドなピンクまでピンクだけでも多くの種類があります。女性はピンクが大好きなのでファーストエルメスに選ぶ方もいれば2つ3つ目でピンクを選ぶ方も多いです。洋服と合わせた時にも良い感じのバランスで馴染んでくれるエルメスのピンクカラーは知る人ぞ知る万能カラーでもあります。

■知る程に魅力の増すバーキン

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この記事では、バーキンが誕生した背景や、作っている職人達の存在、そしてカラーや素材について詳しくご紹介しました。バーキンの魅力をより深く知れたのではないでしょうか。バーキンは、ハイブランドとしての地位を確立した後も、本来のスタート地点である馬具に関する革製品への思い入れは強く、依然として他のハイブランドに負けないほどのこだわりを持っています。

店頭で手に入れられるバーキンもかなり貴重で魅力的ですが、エルメスの上顧客になればパーソナルオーダーが可能になります。かなり限られた顧客のみが手に入れられる超レアなサービスです。パーソナルオーダーでは、ハンドルやフラップ、ボディなど、パーツ毎に素材や色を変えられる魅力的なカスタムメイドが体験できます。完全オリジナルのバーキンをオーダーできるので、世界に一つだけのバッグを作ることが可能です。こういったところに、エルメスのお客様への愛も感じられます。

バーキン誕生の要でもあるジェーン・バーキンが、5代目エルメス社長のデュマ氏に欲しいバッグの要望を伝えなければバーキンは今の世の中にはありませんでした。今までもこれから先も多くの女性を魅了していくエルメスのバーキンは女性が憧れるバッグとしてこれからも注目され、語り継がれていくことでしょう。