ハイブランドの中でもかなりの認知度を誇るルイ・ヴィトンですがそのデザインについてはあまり知られていません。ルイ・ヴィトンといえば印象的なLVのロゴと花柄が施されたモノグラムのデザインが最も有名ではないでしょうか。多くの方が手にしたことある代表的なデザインであるからこそ深く知ることでよりルイ・ヴィトンの新たな魅力に気付けるかもしれません。今回はルイ・ヴィトンのモノグラムについて解説していきます。
■モノグラムってどんな柄？
ルイ・ヴィトンといえばこの柄！と言っても過言ではないほど愛されているのがモノグラムです。実際に見た事があっても名前まで知らないという方も多いのではないでしょうか。では一体モノグラムってどんな柄の事を言うのでしょう？
・モノグラムってどんな柄？
創業者のルイ・ヴィトン氏のイニシャルから「LとV」を取り日本の家紋からインスピレーションを受けた花と星が規則正しく並んだデザインがモノグラムです。1896年の誕生以来、ルイ・ヴィトンを代表するデザインとして多くの方に愛されています。モノグラムはシリーズ展開をしており、最も有名な、キャンバスの表面にコーティングがされた“モノグラム・キャンパス”以外にも、エナメル加工された“モノグラム・ヴェルニ・レザー”など、数多くのシリーズが展開、様々なアイテムで使用されています。
1959年以降のモノグラム・キャンバスは軽く柔軟性があり耐久力があります。さらに完全な防水性と表面に傷がほとんどつかない点から長く愛されており、多くのファンが必ず1つは持っていると断言できるほど人気のデザインです。
・モノグラムの誕生秘話、歴史
1854年に誕生したルイ・ヴィトンは42年後に“モノグラム・キャンバス”を発表しました。モノグラムの由来は当時ヨーロッパで流行していた日本文化の影響でした。「モノグラム」は英語で「組み合わせた文字」の意味がありその名の通り創業者の「LとV」、日本の家紋をイメージした「星と花」の組み合わせはルイ・ヴィトンを象徴するデザインとして親しまれるようになりました。
実用性と品質の高さから高評価を受けていたルイ・ヴィトンですが、1つ大きな問題を抱えます。それは模倣品と言われる偽物の流通で、当時からかなり深刻な問題でした。そのためモノグラムに複雑なモチーフを入れたり、デザインを職人が1つ1つ手書きをするなどして、模倣防止対策を始めます。表面のコーティングやプリントも、優れた職人による技術の賜物であり、ロゴが正対するように緻密な計算のもと製作されているのです。その結果ルイ・ヴィトンの商品が模倣されることはかなり減少しました。
■モノグラムのサイズの種類は？
ルイ・ヴィトンに使われるモノグラムはアイテムの種類も多くサイズもシリーズによってまちまちです。今回は参考にネヴァーフルのサイズ展開でご紹介していきます。サイズ表記は幅×高さ×マチです。
・モノグラム×ネヴァーフルPM
一番小さなサイズがネヴァーフルPMです。普段使いなど荷物が少ない方にピッタリのサイズ感になります。
29×22×13 (幅×高さ×マチ)
・モノグラム×ネヴァーフルMM
ネヴァーフルの代表的なサイズがこちらになります。通勤、通学など荷物が多い時に活躍してくれるサイズ感です。A4ファイルやファッション雑誌なんかも楽に収納出来ます。
32×29×17 (幅×高さ×マチ)
・モノグラム×ネヴァーフルGM
マザーズバッグとしてお子様がいる方でも大容量の荷物を入れることが出来ます。また1～2泊の旅行にも適したサイズ感です。
40×33×20 (幅×高さ×マチ)
■モノグラムの素材は？
モノグラムにはたくさんの素材を使用したアイテムがあります。素材によってデザインの見え方が変わってくるので色んな表情のモノグラムを見るのも楽しみの1つですね。
・モノグラム・キャンバス
最も有名な素材がこちら。1896年に商標登録されたルイ・ヴィトンを代表するモノグラム・キャンバスは、誕生から120年経った今も変わらず愛されています。カラーはベージュとマロンカラーの濃淡色が優しい色合いです。どんなコーデにも合う モノグラム・キャンバス のデザインは、誰もが1つは持っておきたい素材です。
・モノグラム・ヴェルニ・レザー
1998年に登場したのがこちらの素材。ルイ・ヴィトン初のファッションショー用として作られました。デザイナーは当時アーティスティック・ディレクターを務めていたマーク・ジェイコブスでした。エナメルコーティングのカーフレザーは多彩なカラーが特徴的です。そこにモノグラムを型押ししたデザインはルイ・ヴィトンのクラシカルなイメージとはまた違う一面を見せることに成功しました。
・マヒナ・レザー
2007年に話題を呼んだマヒナ・レザーは、パンチング加工がされたモノグラムのデザインになります。生地に細かな穴を開けながら模様を打ち込んでいく技術は、繊細かつ精密なデザインの表現を可能にしたクラフトワークです。デザインの美しさを保つために特殊なコーティングが施され、柔らかくきめ細かい質感がモノグラムの新たな面を見いだしてくれます。
・モノグラム・エクリプス・キャンバス
メンズコレクションから登場した新たなキャンバスデザインは2016年に誕生しました。グレーとブラックからなるモノグラムモチーフはクールな印象を与えてくれます。ルイ・ヴィトンの貴重な倉庫内に仕舞ってあったブラックキャンバスのトランクから生まれモダンな雰囲気は男女問わず人気のモノグラムのデザインです。
■モノグラムにはどんなカラーがある？
アイテムや素材など豊富なラインがあるモノグラムデザインですが、カラーの種類も多種多様です。ルイ・ヴィトンといえばブラウンカラーが最もポピュラーですが、他にも素敵な色味がたくさんあります。数多くのモノグラムカラーの中から人気の色を紹介しますのでお気に入りのカラーを見つけて下さいね。
・ブラウン
やはり外せないのはルイ・ヴィトンの鉄板カラーであるブラウンです。最も多いカラーで身近な存在でもあるブラウンカラーは革本来の良さを味わえるのが魅力的なポイント。ディープなブラウンに柔らかなマロンカラーのロゴは、ずっと使える安心感が定番人気として知られているカラーです。
・マルチカラー
ホワイト生地に目を引く数多のカラーを施したロゴが印象的なマルチカラーも人気です。ロゴが映えるカラフルな配置とさわやかなホワイトが思わず手に取りたくなりますね。周囲の目を引きたい時はこのカラーがおすすめです。
・レッド
隠れ人気カラーでもあるビビッドなレッドは、小物から大きめのバッグまで様々なラインで登場しています。エナメル加工されたヴェルニ・レザーのレッドは特に人気の高いラインです。派手過ぎずレッドの良さをうまく引き立てているので普段使いしやすいデザインになっています。
・ブラック
メンズコレクションのブラックはシックさが魅力的なカラーになります。グレーの主張し過ぎないロゴがさりげなくてオシャレ。クールなモノグラムはルイ・ヴィトンの新たな側面を見ることができますよ。
■定番のモノグラムでルイ・ヴィトンのアイテムを手に入れよう
皆が知っているルイ・ヴィトンのモノグラムですが、定番だからこそ見落としてしまう魅力があります。今回はそんな定番のモノグラムに焦点を当てることでルイ・ヴィトンの魅力がより一層深まりましたね。モノグラムといっても多くの素材やカラーがあるので、一度探し始めればきっと自分の好きなモノグラムに出会えるはず。定番が苦手という方は、シーズン限定やコレクションのアイテムをチェックして物珍しいモノグラムを探すのも良し。ぜひあなただけのルイ・ヴィトンを手に入れて下さい。
